雇われてサビ管であるあなたの前に現れた職員さんに、「出来るだけ長く気持ち良く働いてもらいたい」と思っていたら、それをいつから意識して関係づくりを始めていますか?
新しく入った職員さんは、「私に務まるかな」「続けられるかな」「難しいかも」「利用者さんてどんな人なんだろ」など不安に思っている方が多いです。もちろん、やる気でいっぱいの方も、最初から淡々と仕事を身につけていかれる方もあります。いろんな気持ちで入った職員さんが、辞めると決めるまでに職場で何もなかったという事は、ほぼ無いですよね。
「辞めたい」と言ってきてからでは当然遅い。私は職員さんと最初に会う時から「長く気持ち良く働いてもらう」ことを意識して挨拶から関係づくりを始めます。また、雇うかの判断を任される時も同じように、長く気持ち良く働いてもらうための質問をするようになりました。
新人職員さんの働き始めには、定期的に顔を見て話す時間を持ち、仕事に慣れてきたかを皮切りに対人についてやダブルワーク、働く時間からの体調変化などを各職員さんに合わせて聞いたりし、出来るだけ早く困り事やつまずきに気づけるよう働きかける。そんな、ちょっとした時間を定期的に設けると「今日話せて良かった」とお互い思う日が出てきます。
職員さんの「仕事に行くのなんだか気が重い」を早めに発見して、まず話を聴く。この聴く時間からもう育成は始まっており、それが人材確保にも繋がるのです。信頼関係を築きながら、育成しながら、だんだん自信をつけていってもらうの大前提に「長く気持ち良く働いてもらいたい」の心から言葉を発すること。
福祉の仕事こそ、ノウハウの前にサビ管の心が職員に伝わる事を知って、発言しましょう。その余裕を持つことはサビ管としての重要な役割です。
職員さんが「この仕事でやっていける」と思うかどうかは、サビ管のあなたが何をどれだけ意識して接しているかに大きく影響されますよ。
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